多様化・巧妙化そして活発化のきざし!仮想通貨サギ注意報発令中!

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アメリカ当局のレポートによると、2018年に報告された暗号資産(仮想通貨)関連の詐欺被害額は約1,700万ドル(約27億円)でしたが、2021年には10億ドル(約1,570億円)を超え、2023年には40億ドル(約6,300億円)近くにまで達しているそうです。

さらに最近は新たな手口とともに、以前よりも巧妙な詐欺が増えているようです。今回はその中から、2種類の詐欺パターンを紹介します。

※1ドル=156.8円換算

仮想通貨ロマンス詐欺

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最近増加している詐欺の1つが「ロマンス詐欺」です。名前のとおり、被害者の恋愛感情を悪用して資産を盗みとるという悪意に満ちた犯罪です。詐欺師は孤独で孤立したターゲットを見つけ出し、巧みに感情を誘導してから金銭的な援助を求めます。

ある事例では、SNSを通じて男性と女性が知り合いました。女性は相手に興味があるようなそぶりを見せ、男性も徐々に好意を寄せるようになり、やがて個人的な情報についてもやりとりを始めました。ただし女性は直接会うことや、ビデオを通した会話には決して応じませんでした。

お互いの気持ちが十分近づいたところで、実は詐欺師が演じる女性は行動に移ります。多くのケースでは、仕事を失って困っていることや、家族の病気でお金が必要なことを相手に伝えます。しかも病気の家族は海外にいるという設定まで準備されています。

この事例でも、女性は海外の家族に治療費を送るため、男性に仮想通貨ウォレットを準備するように頼みました。男性はBitcoin(BTC:ビットコイン)を購入し、それを指示どおりに相手のウォレットに送金しました。これが数回繰り返されてから、ある時突然女性側のすべてのアカウントが消えました。

仮想通貨パートタイム募集詐欺

新手の詐欺の1つが、仮想通貨業界で仕事を探している個人をターゲットにした「パートタイム募集詐欺」です。オンラインを通じてリアルな求人広告を出し、応募してきた相手から資産を引き出すという手口です。

この募集の特徴は、本来あるべきの複雑な手続きがないことで、極めて簡単なステップで応募が受理されます。ところが就業の条件として、事前のトレーニングや備品の準備が必要になり、そのための費用を仮想通貨で送金するように指示されます。送ったお金は当然戻ってきません。

また別な手口では、就業前の準備として特別なプログラムをダウンロードするように指示されます。このプログラムは被害者の個人情報を盗み出すように設計されており、資産情報を入手すると、それを悪用して被害者の資産を盗みます。仮想通貨の場合、一度送金されてしまうと、それを取り戻すことは非常に困難です。

北朝鮮ハッカーによるマネーロンダリングの可能性

匿名のブロックチェーン調査官であるザックXBT(ZachXBT)氏によると、北朝鮮のハッカーグループとして知られるラザルス(Lazarus)が、ここ4年間で2億ドル(約314億円)以上の仮想通貨をマネーロンダリングした可能性があるということです。

ラザルスのサイバー攻撃は広く知られており、盗んだ仮想通貨を資金洗浄して法定通貨を得たとすると、今後彼らの活動が再び活発化するかもしれません。

ザックXBT氏の報告はまだ検証段階ですが、もしも真実だとすれば、仮想通貨市場のセキュリティにとって大きな驚異となり、規制強化と厳しい調査が必要になるでしょう。

数々の詐欺行為から自分の資産を守るためには、デューデリジェンスを徹底することと、まずは落ち着いて物ごとを考えることが必要です。特に相手側が性急な行動を求めてきた場合は、一度詐欺を疑ってみるべきでしょう。

仮想通貨市場が活性化してきたタイミングで、詐欺行為もさらに増加することが予想されます。大切な資産を守るため、仮想通貨詐欺には十分ご注意ください。

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